核型解析について

インジェクション前に相同組換えしたES細胞の染色体数を確認する核型解析を行っています。
マウスのES細胞は正常に見えながらも染色体の数が正常な場合の40本ではなく39だったり41、時には4倍体だったりすることがあります。
特に、遺伝子導入や相同組換えによりクローン化したES細胞の中には異常な染色体数を持つものがあります。
染色体の本数が異常なES細胞から正常なマウスは発生してきませんので、あらかじめこのような検査が必要になります。

当NPO法人ではクローン化した相同組換えES細胞核の染色体を数えて、60%以上が正常な核型を示すクローンをキメラマウス作製可能な下限として、以後のES細胞のインジェクションを実施しております。ただし、核型が正常な場合でも、確実にキメラマウスになり生殖細胞(germ line)へ寄付するという保証はありません。
我々が行っている方法は、最初に5個の細胞で核型を数え、正常率が4割以下の場合にはさらに5個数えるという方法です。

核型解析

2010-02-03

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