原理 Principle

 

ES(Embryonic Stem:胚性幹)細胞

ES細胞は生殖細胞を含む体のあらゆる細胞に分化する能力を有した細胞です。一般的に雄由来のES細胞が用いられます。

キメラマウス

ES細胞を胚盤胞や8細胞期胚に注入することで、同一個体にレシピエント胚とES細胞が混ざりあったキメラマウスを作ります。ES細胞が生殖細胞に分化すれば、ES細胞由来の子孫を得ることができます。

キメラマウス レシピエント由来の細胞(白色) ES細胞由来の細胞(茶色)

遺伝子ノックアウト法

ES細胞の特徴を利用し、遺伝子組み換えしたES細胞を用いてキメラマウスを作製し、交配により遺伝子欠損・変異マウスを作製する技術です。

※当法人では野生型のC57BL6Nもしくは129S2Sv由来のES細胞に加えて、EGFPラベルされた緑色蛍光ES細胞もご利用頂けます。このES細胞を用いれば、キメラが不妊であっても少しでもES由来の精子があれば、顕微授精により子孫を得ることが可能です。詳しくはFAQをご覧ください。